協働ロボットを使用した新技術3Dプリンター「REX-Series」のBUTLER fabrication™(略称:REX-BUTLER)

BUTLER fabrication™のイメージ(CG)白いユニットは切削加工用

当社では、日本の3Dプリンタベンチャー企業であるExtrabold社と技術提携し、共同開発および製造請負を行っています。”REX-Series”は、Extrabold社が既に販売している大型3D付加製造機”EXF-12″の実績あるAM(Additive Manufacturing)技術を継承しつつ、駆動部にロボットアームを導入しました。これにより、導入コストを抑えつつ省スペースを実現しています。REX-Series BUTLER fabrication™(略称:REX-BUTLER)は、従来のAM技術に加え、+αの拡張性を備えた新しいシステムとして市場に投入されます。

中小物の造形に最適な協働ロボットの特性を活かしたユニークなBUTLER方式を考案

家具や机の上に置けるサイズの製品など、造形サイズが50cm〜1mの中小物のニーズに応えるために開発されました。この方式では、協働ロボットが造形テーブルを動かし、精密な造形作業を行います。この方式により、幅広い樹脂材料の使用が可能となり、リサイクル樹脂やバイオプラスチックを含む環境に優しい素材での製造が可能になります。(特許出願中)

Extrabold社の「EXF-12」の高性能な大型ヘッドを新規開発した専用ユニット(シーケンサー)に固定し、専用開発した造形テーブル(ヒートベッド)を、コンパクトで操作性に優れた市販の協働ロボットに持たせて可動させるユニークな方式を採用しています。また、協働ロボットのスムーズな動作と3軸以上の造形を実現するため、REX-BUTLER専用のソフトウェアも新たに自社で開発しました。これらのキットを組み合わせることで、最適化された省スペース設計かつ導入コストを抑えたシステムとなっています。

もちろん、EXF-12同様、幅広い熱可塑性樹脂のペレット材料を活用できます。
現在はUniversal Robots社のUR16eに対応していますが、今後は他の機種やFANUC社の協働ロボットCRXシリーズ(今回のMETALEX2023展にて参考展示)を含む、様々な協働ロボットメーカーの機種にも順次対応していく予定です。

3Dプリンターを超えたMMAシステム(Multi-Mode Additive Manufacturing System)

本機は、ただの3Dプリンターにとどまらず、切削加工ユニットの追加(現在開発中)により複合加工が可能で、簡易モールドシステムとしての利用など幅広い活用が可能です。

初の公開となる「REX-BUTLER」は、工場だけでなく、店舗やオフィスなど様々な場所での利用を可能にし、製造業のみならず、広くクリエイティブ産業への貢献を目指します。

今後の展開について

特に課題が多いとされるASEAN地域の廃棄プラスチック問題に対応するため、まずはタイをスタートとして「REX-BUTLER」の販売と普及を通じて、この課題の解決と持続可能な製造の未来を目指しています。日本での販売に関しては未定ですが、今後の状況を見ながら日本での展開も検討しています。

※タイではターンキーシステム(協働ロボットを含む)として10セット限定の先行予約で、1セット当たりの販売価格を500万バーツとしています。

株式会社ExtraBoldについて

最先端のAM技術を駆使し、持続可能な製品開発を推進するリーディングカンパニーです。

‘Green Creative™’を掲げ、環境に優しい製品を通じて社会に貢献する企業を目指しています。

公式サイト:https://www.extbold.com/

本社:〒170-0004 東京都豊島区北大塚2-33-20

板橋テクニカルセンター:174-0041 東京都板橋区舟渡3-5-8

ものづくり研究開発連携センター(MIC第一ビル)101号室

Extraboldサイト